解体まであと三日

現状と今後の選択肢を整理。

設計

またゴミ屋敷になりそうな間取りになってきた。もちろんそんな家を建てるつもりはない。母ひとりがコロコロ主張を変えるおかげで、進展なし。
設計開始の頃、彼女が主張した間取りの面影はもうない。矛盾だらけだ。


解体

設計は難航しても、解体は進めたい。母の切り札である「同居して欲しかったら、私の言うことを聞け。さもなくば、ゴミ屋敷に籠城してやる」の効果をゼロにするために。
幸いスムーズに、忌々しいゴミ屋敷を壊せることが決まった。寂しさなどまるでない。解体当日は嬉し涙が出そうだ。


同居

1. 全員で新居に同居
2. 世帯ごと敷地内同居
3. 同居を望まない母のみ別居

2はそもそも予算がなく不可能だ。最悪、3は避けたかった。が、そうも言ってられない状況になってしまった。

私たち家族にとって、今回の計画はリスクが大き過ぎる。引越しのために息子は転校し、妻は一から人間関係の構築をしなければならない。私にとっては、ローンを背負うことになる人生の一大事だ。
もちろん、私だけがはっちゃけて物事を進めてきたわけではない。同居する予定の全員が各々のメリットを考えた上で、同意してくれたからスタートできた。

問題は母が約束を破り続けていることだ。家の改築は、彼女にとって決して余計なお世話ではなく、むしろ自身では実現不可能な夢であったはずなのだが。
こちらの最大限の譲歩は当然のことの様に受け止めて、一切の歩み寄りをしない。しかも新居でも掃除をしないことが前提であるらしい。

アホくさ。
出来れば皆で楽しく設計し、不満が解消された新居に、気持ちよく同居したいと思っていた。だが、協調性のカケラも持ち合わせていない母と同居することはもう難しい。

「私は皆と一緒に暮らしたくない。おじいさん、おばあさんが亡くなったら出て行く。」と、意味不明なことをよく母は口にしてきた。
こちらは一生住む家を建てるつもりだ。円満な同居をしようとしている妻に失礼すぎるだろ。

まだ建つ前でよかった。
今夜、母との同居の中止を提案する。私の希望した設計の家に住みたくなければ、しょうがない。

私だけでなく、周囲の人間をよくもここまで不快にすることが出来るもんだ。
そりゃ、祖父母との同居なんてうまくいくわけないわ。