私の実家はゴミ屋敷です。

私の実家はゴミ屋敷です。

現在は実家を出て妻と子の三人暮らしです。妻が第二子を妊娠中なので、もうすぐ四人家族になります。
妻は一昨年うつ病と診断され、今はゆっくり治療をしています。
一番大切にしなければいけない最愛の家族を、同居・引越しに巻き込むことが心苦しくてなりません。

私には妹が一人いますが、嫁いでしまったので実家にはいません。
子供が家を出た後、実家には私の祖父母・父・母の四人で暮らしています。

家の構成について整理します。
割と田舎にある農家なので、土地はそこそこ持っています。
八畳の部屋が6部屋とダイニングキッチンのある二階建ての家。「母屋」とします。
八畳2部屋と土間に台所のある家。「離れ」とします。
そして二台分の駐車場と十畳ほどの物置を一階に持ち、二階は3部屋ある鉄筋造りの建物。一軒家2DKの賃貸住宅を6軒所有しています。

離れをゴミ屋敷にして篭城してしまったのは母です。

元々は母屋に祖父母・父の弟が暮らしており、離れは私の両親の愛の巣でした。
離れは三十年ほど前に曳屋で今の場所に移動したそうです。
父の弟が結婚して家を出た後、私たち家族は母屋に移りました。
そこで祖父母と完全に同居することになりまして、世間によくある嫁姑問題が勃発します。
それが原因かは不明ですが、母は台所と2部屋を片付けられない部屋にしていきました。
床のリフォームや台所のリフォームをしても、すぐに片付けられない部屋が出来上がりました。

私は中学生の頃から離れに勉強部屋として移りました。
大学進学で家を出るときに、母が離れに寝泊りするようになります。
帰省する度に、私の勉強部屋であった離れは手が付けられない程ゴミ屋敷化していきました。

幼少期を振り返ると、片付けられない女に育てられた私は大層汚らしかったと思います。
顔を洗う習慣や歯磨きの習慣を教えられなかったことで、家から出れば恥ずかしい思いを何度もしました。
成人してから読んだ花輪和一という漫画家の作品の中に次のようなセリフのコマがあります。
「ゴキブリの親に床下で育てられたからさ。」
この絵を見たとき、自分の境遇を初めて客観的に見た気がして気が遠くなりました。
自分の記憶では、勉強も出来て進学校に通いながら比較的裕福な暮らしをしているつもりだったのです。

まぁ、このような愚痴はぽろぽろと溢れてしまいますのでこのくらいにしておきます。