正直

ここの所、ゴミ屋敷に手を出したら母に警察を呼ばれたり、わーんわーんと子供返りした様に泣き喚くしで、町内の注目を集め続ける我が家です。
「妻を第一に考えている」と進めてきたが、ここらで正直な気持ちを整理してみようと思う。ストレスが溜まったらたまには本音も吐かないとな。

最も優先すべきは、家族の再生。情操教育や経済的なメリットなど建前は色々作ったけど、今回の目的はその一点。
三世帯の同居で理想の家族を作ろうとすれば、障害は母の存在のみだ。彼女の夢だった新居への建て替えを通じて、真っ当な人間に生まれ変わって欲しい。孫に囲まれた豊かな生活を穏やかに送ってもらいたい。ついでに新居も綺麗に保ってもらえれば尚いい。
借金なんていくら抱えてもいいよ。餅投げがしたい?夢だったんならやらなきゃ。最高級のオプションで揃えた風呂?トイレを三つ?キッチンも好きに選べばいい。壁紙が嫌なら、職人の塗り壁にしよう。グラスウールは嫌だ?ハウスメーカーは嫌だ?いいよ。好きな会社で好きな断熱材を使えばいい。檜のフローリング?いいんじゃない。最近、機嫌良くて俺も嬉しいよ。

と振り返ってみると、妻を最優先にしていたわけではないな、どう考えても。自分の夢の実現のために建前を並べていただけだ。新居をエサに同居を強引に納得させたと言える。
もちろん、妻にも同居をして良かったと思ってもらいたいので、同居している方の不満を参考に地雷を踏まないようにしてきたつもりだ。思い返すとその程度の配慮しかしていなかった。

私個人の考えでは、「家族の再生」=「母に機嫌良く暮らしてもらう」
もっと突き詰めれば、母「と」仲良く暮らしたい。て感じかな。


それだけを目指してきたはずなのにな。どうやら私が母親を追い出すことになりそうだ。もう感情に任せて怒鳴る気力も、手を上げたくなる程の怒りも失せた。
あ、ゴミ屋敷を整理する気力も。